オーガニック給食プロジェクト in 関西 2021

今回のイベントでは、3人の講師をお招きして第一部の講演会、第二部はパネルディスカッションを行いました。

第一部では、NPO法人「メダカのがっこう」理事長の中村陽子さんより日本における農薬の使用状況と、それによって生じる不利益についてお話いただきました。日本での農薬の使用量は先進国でもトップクラスでそれにより生態系が壊されていること、また子ども達の発達に影響が出てきている事例などもご紹介いただきました。

次に千葉県いすみ市農林課農政班主査の鮫田晋さんからは、どのようにして給食に有機米を取り入れてきたのか、を具体的に教えていただきました。いまでは有機栽培の先進地域とも言えるいすみ市も、始めた当初はゼロからのスタート。有機栽培を広げようと試行錯誤する中で、見えてきたのが学校給食への納入という販路だったのです。

そして前宝塚市長の中川智子さんからは、市民や保護者の活動はどのようにしてつながり、広がっていくことができるのか?をご自身の経験から教えていただきました。「学校給食への取組みは私のライフワーク!」と仰る中川さんの想いの原点を知ることができました。

そして第二部では、はじめに大阪府の職員である増本さんより、大阪府の学校給食の現状についてお話いただきました。大阪府では府内の農作物のアピールを兼ねた「出前授業」の開催が可能ということです。

その後、関西各地での給食への活動の発表と共に、パネリストの方々への質問を行いました。活動しているからこそ見えてくる課題点は、これから活動をはじめよう!と考えている方々にも役立つ情報が得られたと思います。

学校給食をオーガニックにしていくためには、議員や行政とのつながりだけではなく、一緒に実現していこう、という協力が必要であること。そしてそのためには何よりも市民や保護者が声を上げることが重要だと改めて感じました。

有機栽培と学校給食はとても相性がいい!給食への納入なくして日本の有機栽培は広がらない!子どもの次は孫のために!などたくさんのキーワードもいただきました。最後には「参加者が一歩を踏み出すことができるように」と情報共有のためのオープンチャットを紹介してイベントは終了しました。

非常に盛り沢山の内容で多くの方に知っていただきたい情報が満載なので、今回は特別に後日視聴チケットを販売することが決定しました!そのチケット代金は、子ども笑顔基金として寄付されます。イベントの案内を見逃していた方、お友達や知り合いの方に見てもらいたい!という方など、ぜひご活用ください♪