10/5 BLOF理論栽培技術実践型講座「有機農法による稲作」

11月5日(火)、西田聖さんを講師にお呼びして、BLOF理論栽培技術実践型講座「有機農法による稲作」を開催しました。会場では13名、オンラインでは8名の方が参加してくださいました。

<西田聖さん プロフィール>
元JA東とくしまの営業部長。
BLOF理論通りに稲作栽培したところ、多収穫、かつ高食味で、無農薬栽培が可能に。地域の農業者にも広め、コウノトリが舞い降りる豊かな水田が広がる地域になっている。


<BLOF理論とは>
Bio Logical Farming : 生態系調和型農業理論を意味する。
①植物生理に基づいたアミノ酸の供給
②土壌分析・施肥設計に基づいたミネラルの供給
③太陽熱養生処理による土壌団粒の形成、土壌病害菌の抑制と水溶性炭水化物の供給による地力の向上
これらにより、高品質・高栄養価・多収穫を実現するというもの。

第一部では、BLOF理論で栽培された稲の生育記録写真を見ながら、秋処理による土壌改良、土の団粒化、稲を白根で栽培することの重要性、BLOF理論で栽培された米の成分測定結果など、様々なことをお話いただきました。


第二部では、茨木オーガニック農業推進協議会に所属する方々の圃場を訪れ、実地研修を行いました。

田んぼからくさい匂いがすると、ガスが湧いているという証拠で、稲の生育上良くないというお話を聞いて、みんなで田んぼの泥の匂いを嗅いでみたり。

鉄分が多い田んぼで育った稲の根は赤茶色になるというお話から、実際に稲を抜いて根の色を確認してみたり。

稲が順調に育っているか、病気は見られないか、病害虫対策には何が効くかなど、農家の皆さんからたくさんの質問に答えていただきました。

西田さんは最後に、「BLOF理論の水田を広げていけば、ここにもコウノトリが来ます」と仰っていました。実地研修で訪れた圃場は棚田になっており、とても美しい景観が広がっていました。BLOF理論による稲作を広げ、いつか、この場所に舞い降りるコウノトリを見てみたいものです。