組合員活動報告

4/5 「菅野みずえさんのお話」出版記念 菅野みずえさん、アイリーン・美緒子・スミスさん対談

2022.6.27

【報告】理事会

事故時、原発から27㎞の浪江町で暮らしていた菅野みずえさん。爆発音は聞こえたが原発事故が起きたことは知らされず外に出て大量の被ばくをしたこと、その時感じた皮膚や口の異常な感覚、困難な避難の状況、避難先では「放射能を運んできた」と言われたこと、飼っていた子犬の死や菅野さん自身も甲状腺がんになり手術したことなど…アイリーンさんと対談しながら丁寧に語ってくださいました。

原発事故が起きたらどのような状況になるのか、その後にどういったことが起きるのか、参加者一人ひとりが自分事として考える貴重な機会となりました。

例えば、もし福井県で原発事故が起き、琵琶湖の水が放射能汚染された場合、自治体でペットボトルの水を配る計画になっているが、どのように配るかは具体的に考えられていないそうです。
避難計画も、残念ながら国や自治体に任せておけば安心というわけではありません。「もし近くで原発事故が起きればどうなるのか」「避難経路、避難先はどこか、どの地域からの避難者がくるのか、自分たちはどこに逃げるのか」、自分たちが一番地元を知っている専門家だという意識で、自治体などに問い合わせてみることが大切だと、アイリーンさんは話されていました。

最近は日本列島で地震が続いています。「あの時の3月9日と同じようだ」と菅野さんはおっしゃいました。原発事故は今起きたとしても、けっして不思議ではないということです。「原発事故が起きれば、原発賛成者も含めて全員が被ばくする」とも。

イベントに参加されなかった皆さまも、ぜひ一度「菅野みずえさんのお話」の冊子を読んでみてください。原発事故を自分ごととして感じられるはずです。冊子の売り上げは、内容をまとめたリーフレット作成、原発現地住民に配る活動に役立てられます。