組合員活動報告
7/5 ウクライナの現状を知ろう~現地取材された志葉玲さんの報告~
2022.9.5
【報告】理事会
ロシアによるウクライナ侵攻が始まり、戦場となっているウクライナの悲惨な状況に心を痛めている方も多いと思います。ただ、情報戦とも言われるこの戦争では、様々な情報が交錯し、何が本当なのかがわからないとも感じます。志葉さんは日本人ジャーナリストとしていち早く現地入りし、首都キーウ、虐殺のあったブチャ、激戦地ハルキウで取材をされました。
写真や映像と共に聞く志葉さんの報告は、現地のリアルを伝えてくれました。ブチャでは、ロシア軍によってインフラが破壊され、水を探しに外に出たところを銃撃されて多くの市民が亡くなりました。ハルキウでは、地下鉄がシェルターの役割を果たし、市民がそこで寝泊りし、子どもたちが勉強したりしていました。国際的な戦争のルールは無視され、民間人も民間施設も攻撃されています。そこにあったはずの1人1人の人生が突然奪われたり、歪めらてしまう戦争は、一刻も早く終わって欲しいと願います。ウクライナが武器を捨てれば戦争が終わるという意見もありますが、それで現地の人々の身の安全が守られる訳ではありません。侵略や人権侵害が起こらないように国際社会が取り組んでいかなければならないのです。平和への道の難しさを感じました。
一方で、日本の役割は、唯一の被爆国として、今まで以上に反戦・反核を世界に広げていくことが大事ではないかと志葉さんは言います。政治家などの権力をもつ者が暴走しないように縛るのが憲法であり、憲法9条を変えるより、活かしていくこと(活憲)が大事です。政治家を選び、憲法が守られているかを見張るのは私たち国民。身近なところから私たちにでもできることは沢山あると勇気をもらいました。