組合員活動報告
【理事研修報告】 熊本県山都町・水俣(2022年12月3~4日)
2023.4.24
熊本県の生産者や環境汚染による公害病の原点である水俣病にまつわる場所に組合員理事・役職員で研修に行ってきました!
日本一の有機の町 山都町
コープ有機九州支所 パックセンター&畑まとめ
コープ有機九州支所のパッケージセンターへ見学に伺いました。
生姜や小松菜・ほうれん草・チンゲン菜などの葉物をパックしているセンターです。農業法人COG塚本さんにお話しを伺い、実際に作業の様子を見せていただきました。
パックや小分けは生産者にとって最も大変な作業とのこと。その作業(有機JASシールを貼る、シール資材を用意する、枚数のチェック、グラムを量る、検品、パック等)をパッケージセンターで引き受け、生産者の作業コストを削減し負担を減らしています。
野菜が傷まないように寒い作業場(年間を通し18度設定)で、穴の空いた葉や土を手作業で取り除き、一部を機械化することにより作業効率を向上させています。1日約3500パック、年間78万パック(2021年度実績)を調整から包装まで行い、徹底した検品作業をされていました。
野菜は農家の方がセンターに持ち込みするほか、山間部・海沿いのアクセスがよくないところやご高齢農家さんのところへは集荷に伺うなど、生産者の方の負担を軽減し、有機農業を継続していきやすい環境を整えているとのことでした。また、センターがあることで生産者の声が寄せられ、コープ有機本部へと届けられているそうです。
野菜セットも、こちらで作られます。過剰野菜があったり、若手農家の生産量が安定しなかったり、そんな中からうまれた野菜セット。端境期は6品目そろえるのが大変なこともありますが、高級食材である有機の菊芋が入ることもあるのだとか。季節を感じることができる野菜セット、さらに好きになりました。次は何が届くかな~♪
生産過程を見学することで、改めて感謝の気持ちが湧きました。美味しくて安全なお野菜を届けていただきありがとうございます!
農業法人COGではチーフの東家さんが手掛ける畑を案内してもらい、ほうれん草の収穫体験をしました。摘みたてをそのまま食べてみると旨味や栄養が凝縮された味に皆、驚嘆しました!
東家さんは5年前、ご夫婦で就農し、約3年間は販売などの経営にご苦労されたそうです。今は農業法人COGに携わり充実した日々を過ごされています。
沢山の方々の手を経て安心・安全な野菜が各家庭に届いているのを実感した研修でした。(報告:田中・椿・坂口)