組合員活動報告
【理事研修報告】 熊本県山都町・水俣(2022年12月3~4日)
2023.4.27
熊本県の生産者や環境汚染による公害病の原点である水俣病にまつわる場所に組合員理事・役職員で研修に行ってきました!
日本一の有機の町 山都町
佐藤さんの種採りにんじん
熊本県山都町の種採りにんじんの生産者、佐藤勝六さんご一家にお話を聞くことができました。佐藤勝六さんは「黒田五寸」という固定種のにんじんの種を採り続けて23年になられます。
長野で生まれた勝六さんは、山都町で女手ひとつで有機農業を行っていたるい子さんと出会って結婚され、有機農業の道へ。その後、種苗交換会で長崎の岩崎政利さんの人参の味の良さに驚いて、このにんじんを育てたい!と思われたそう。種採りしたにんじんは個性が強く、育て種採りした人の感性でまた違った個性のにんじんになっていく。これこそ多様性、このいのちをつなぐのだと強い思いと誇りを持って種採りされているそうです。「タネ採りは「遺伝子組み換えに対する農民としてのささやかな力強い抵抗だ」」とおっしゃっていたのも印象的です。
にんじんの種を取る作業は7月中〜下旬の炎天下に麦わら帽子をかぶって汗だくで行う重労働。感謝して買い支え食べつないでいきたいものです。
(報告:枝元)