組合員活動報告

【理事研修報告】 熊本県山都町・水俣(2022年12月3~4日)

2023.5.3

熊本県の生産者や環境汚染による公害病の原点である水俣病にまつわる場所に組合員理事・役職員で研修に行ってきました!

~水俣病という事件を二度と繰り返さないために~ 水俣ツアー その①

坪谷(つぼだん)

 

1956年5月1日、水俣病が公式確認された地。現在68歳の小児性水俣病患者、田中実子さんの生家がある。
目の前はメチル水銀を多く含む水が直接流れ込んだ水俣湾。坪谷地区の住民は汚染されているとは知らず魚や貝を食べた。

1956年5歳の静子さんに症状が出る。当時2歳の実子さんも発病。

2人が入院したチッソ附属病院が保健所に届け水俣病が初めて公に確認された。

静子さんは7歳で亡くなり、実子さんも脳の神経が壊された。

当初は原因がわからず、うつる病気、奇病と言われ周りから差別やいじめを受けた。うつる病気ではないとわかってからも。

チッソの影響が大きい水俣では患者の家族を村八分にし、それまでの温厚だった関係性は壊れ、地域社会から分断されてしまった。

公式確認から66年、今も実子さんは生きておられ排泄や食事は義理のお兄さんがお世話されている。日本中が豊かさを追い求めた結果どうなったのか・・今もその問いは続いている。

坪谷 奥に実子さんの生家が見える