組合員活動報告
2/21 美味しいりんごのひみつ~ネオニコフリーのりんごが届くまで・りんご尽くしの試食付き♪~
2023.7.2
[報告] 理事会
津軽産直組合代表の斉藤篤寿さんに青森からお越しいただき、ネオニコフリーのりんごについてお話しいただきました。コープ自然派では多くの組合員が問題農薬として認識しているネオニコチノイド系農薬。ですが世間ではほとんど認知が無く、栽培が難しいのにも関わらずネオニコフリーのりんごとして流通させるのが難しいということや「味より見た目」が評価されるのが現状で、ネオニコフリーでの生産を拡げていきたいが拡げることが出来ないということでした。コープ自然派でも全量を買い支えることが出来ていません。りんごの一大生産地である津軽では園地が隣接しており農薬の飛散もネオニコフリー栽培での大きな問題となっています。
果樹は植えてから実を付けるまで数年かかり、そこから長年にわたってその樹から収穫するため病虫害は深刻な問題です。慣行栽培のりんご農家からは病気を持ち込むかもしれない「悪」のように思われているとも。それでも「安心、安全、美味しい」をコンセプトに「見た目より味」を重視したりんご栽培に取組んでおられます。
そんなネオニコフリーのりんごが無駄にならないようにキズ果もジュースだけではなくその他の加工品もいろいろ模索しているということでした。加工品はその時取れる品種を使用して作っているためその収穫期にあわせて味の変化があるそうです。まさに生きた旬のりんごジュースですね!
イベント後半は交流の時間となりました。
参加者からは美味しいりんごの見分け方は?天候不良が与える果実への影響は?など活発に意見が飛び交いました。また生食以外の活用法も参加者からいろいろ提案されました。
「産地を知ってもらいたい。そのためには交流が何より大切」とほうぼうを飛び回るっているという斉藤さん。「産地を作っていただきたい」「産地を守っていただきたい」という言葉が印象的でした。
そして、参加者からは「みんなで産地を支えたい!」という、そんな空気が会場にあふれる学習会でした。どのようにして私たちの思いに応えてくれる産地を支えることができるか、大切な課題だと思います。
<参加者の声>一部抜粋
・減農薬で作っていて病虫害が発生すると周りの農家がこちらに向かって農薬を散布するというのがショックでした。
地域ぐるみでネオニコフリーに取り組んでほしいと思いました。
・生産者ならではの声がきけて良かったです。身近な方に美味しく安全なリンゴをお伝えしたいなぁと思いました。
生産にたずさわることは現実的に厳しいですが、この産直りんごを使ったお料理を通して後世につなげていきたいと
強く思いました。まずは料理教室でリンゴレシピをお披露目しますね。
・こだわりのりんごをひろめていく努力に頭が下がります。美味しい安全安心を求めている私たちの要望にこれからも応え
てください。いただいた加工品はおいしかったです。県民の子供さんたちに食育教育のなかで取り入れたら思いました。
・リンゴは家族が好きでよく注文して食べているのでお話がきけて良かったです。
商品化のアイデアもたくさん出ていて面白かった。
・自然派歴長いですが、生産者さんのお話を直接聞くのは初めてだったので、参加する価値をすごく感じました。
苦悩をすべてつつみ隠さずお話いただいて、もっと買い支えなければ、周りに伝えていかなければという消費者
としての責任を改めて感じました。斉藤さんはいち農家でありながらビジネスマンのように販路を開拓していかなければ
ならなくて大変だなと思いました。40歳ぐらいだと思っていたのでびっくりしました。おちついた話し方が
すごく聞きやすくて、大阪人も笑わせるユーモアもお持ちで素敵だと思いました!インスタもフォローしました。
・いつも利用させていただくばかりで、詳しくは全然知らなくて勉強になりよかったです。生産者さんたちの思いや
苦労を聞かせていただき私たち消費者は消費するだけの意識から買い支えるという意識をもっと持つことは
大切なことだと思いました。おいしいりんごを作っていただきありがとうございました‼
・りんごを作るむずかしさ、ネオニコの理解を拡げていくむずかしさを感じました。
ですが今日のような場を地道に続けていくことが確実に広がっていくと思いますし、
話伝えていくしかないと思いました。素敵な企画ありがとうございました。
・酸味のあるりんごから甘みが重視されるりんごへと消費者の嗜好が変わっていっている紅玉の味も変わって
いるとは驚きました。皮ごと使える津軽産直さんの紅玉をたいてピンク色のアップルパイフィーリングにするの
が冬の楽しみなので、ずっと紅玉を作り続けていただきたいです。
「くたくたりんごのパウチ」でたら絶対買います!