組合員活動報告

4/2 鈴木宣弘さん講演会「迫る食料危機!~私たちの食と農を守るためにできること~」

2023.7.10

[報告] 理事会

食料危機が迫ってきていることをひしひしと感じる今、食料自給率がなぜ大事なのか、これからの食の安全を守るためにどうしたらよいのか、東京大学大学院教授の鈴木宣弘先生をお迎えしてお話を伺いました。

食料、タネ、肥料、飼料を過度に海外に依存している日本は、今後、もしも輸入がストップしてしまうような事態となれば、たちまち立ちゆかなくなる危うさがある。

それなのに、国は国民を守る食料安全保障の長期的、根幹的な視点が欠落していて相変わらず農家をつぶすようなおかしな政策がとられている。このままでは農業は消滅し、国民の命は守れない。輸入に比べてコストが高いように見えても、地域の農家を支えていくことが安全保障であり、地元の農業を縮小しないで確保していく必要がある。

生産者と消費者は「運命共同体」であり、地域循環的にともに農と食を支えていかなければならない。生産者が事業を継続できるように、できるだけ高く買い取り、適正な価格で買い支える「協同組合」のしくみが、今後ますます重要であり、日本の食料安全保障に少なからず貢献することになるというメッセージに、私たち組合員の日々の選択が果たす役割も再確認する機会となりました。