組合員活動報告

4/13 よりよい未来を残したい~市民測定室から見る食べものの今~

2023.7.11

[報告] 理事会

市民放射能測定室みんなのデータサイトの中村奈保子さんに原発事故時の放射線による人体への影響についてお話いただきました。放射性物質を体内に取り込むとDNAが変異する場合もあり、内部被爆ばくの恐ろしさを痛感しました。

3.11東日本大震災から12年、メディアでも福島第一原発事故のニュースは減り、関西では特に危機感が薄れてしまっています。しかしながら関西にある美浜・高浜・大飯原発がもし事故を起こした時のために避難経路の確認や、すぐ服用できるように安定ヨウ素剤を事前に取り寄せておいた方が良いなど、具体的なお話もしていただけ、原発事故は決して過去の話では無いことを実感しました。

まだ福島第一原発事故の問題が全く解決出来ていない状況で、政府は再稼働とともに新設を目指す方向にかじを切りました。安全神話が覆された日本だからこそ、脱原発に向けて声を上げていかなければなりません。

さらにコープ自然派事業連合の品質管理部馬場さんにも、コープ自然派の放射能検査の取り組みとして放射能検査測定室が出来た経緯について詳しく説明していただきました。

コープ自然派では「内部被ばくにおいてはしきい値はない」という考えのもとで放射能検査を行い、その検査結果や産地をすべて公開しています。

震災からわずか2ヶ月で放射能測定をおこないポスティに掲載(当初は外部機関に依頼)。そして半年後には機材導入というスピーディーな対応で検査、情報開示をしたのは生協の中でも異例の速さだったそうです。原発事故後、食品の放射能汚染が心配だという組合員の声から、を不安にさせないためには数値で安心してもらいたいという想いからだったそうです。

現在検査にはゲルマニウム半導体検出器を導入していますが、検体にも費用がかかり、この機材を動かすのにも維持するのにも費用がかかるというお話をうかがいました。

さらに組合員の皆さんからのカンパによって高額なストロンチウム検査も外部機関に依頼しておこなっています。

コープ自然派の検査の取り組みを一緒に聞いていただいた講師の中村さんは関東在住なので「コープ自然派の組合員の皆さんは安心できていいですね。うらやましいです!」と仰っていました。

今回参加費の一部をみんなのデータサイト様に寄付させていただきました。ご参加された皆様ありがとうございました。

<参加者の声>一部抜粋

・市民測定室というのは、とてもすごい取り組みだなと改めて感じました。地道に10年続けてこられたこと、

 またこれからも続けていかれること、本当に大切な取り組みだと思います。応援していきたいです。

・分かりやすく丁寧なお話ありがとうございました。実際の測定を行なっている品質管理部のお話も聴けて良かったです。

・今日は検査の様子なども知れて良かったです。検査のことを詳しく紹介されたポスティの内容、また再度 何かの形で掲載していただけたらと思いました。

・体に安心な食べ物を求めて自然派に加入しました。時間と費用をかけて検査して届けてくださっていることに感謝致します。

・今更きけない基本的なものから難しい内容まで分かりやすく解説していただいて、とても良かったです。ありがとうございました。