組合員活動報告
4/22 自然派シネマ ちいさな上映会@からふる「ハーヴェイ・ミルク」
2024.5.20
[報告] 自然派シネマ
ハーヴェイ・ミルクは、ゲイと公言して、全米初の公職に選ばれた人物だ。本作は、彼の活動と、その暗殺事件の裁判を記録したドキュメンタリー映画である。
議員就任1年も経たない1978年11月27日、同僚議員のダン・ホワイトにより、市長とともに市庁舎内で射殺された。単純な、性的マイノリティへの差別の作品ではない。白人黒人・貧富の格差。あらゆることを考えさせられる映画であった。
映画は約40年前のアメリカの話だが、現在の日本では、どうだろう。不適切な発言をする議員もいる一方で、ゲイであることをカミングアウトしている、勇気ある議員も少しずつ増えている。
ジェンダーに限らず、あらゆる場面で少数派は肩身が狭い。「少数派」は、多くの悲しみを背負って生きてきたことを知って欲しい。属する社会・友達・親にも理解されない、話しても理解されない、生きることの辛さ。もし、反対の立場だったら?
おそらく、差別はなくなることはないだろう。しかし、身近なところから、変えていくことはできるのだ。少なくとも、知ることで、自分の行動は変えられる。
映画を見る。本を読む。違う視点と感覚を手にいれる。 明るい未来になることを願って、世界を変える一歩を踏み出そう。
参加者の声
- 時代の先駆者であるミルクは力強くあきらめない。自分が正直でいられる社会を作るために全力でいきていたことが知れてよかった。自分のためだけでなく、みんなのために生きていた人だから、亡くなった後、大きな混乱や運動が起こったんだと思った。自分の意見が通らない夢がかなわないと暴力に訴える人はいつの時代にもいるんだと改めて感じた。(最近では米国議事堂乱入、安倍総理暗殺、古くは古代ローマのカエサル暗殺など)暴力の後、残された人がどうするのかがすごく大事だと思った。
- アメリカの差別に関して少しは知っていると思っていたけど、同性愛者への差別の現実を改めて知りました。日本にも、みなとゆうすけくんというゲイを公表して選挙に出ている人がいて、応援しているんですが、偏見の大きさを考えさせられます。
- 人権、人を人として尊重するのはそんなに難しいことなのかなと思わずにはいられません。何なら生まれる前ぐらいからの運動で映画完成後40年たった現在、どれほどの人権が尊重されているのか。少しでも前にすすんでるといいなと思う。
- ドキュメンタリーだけど、物語みたいな完成度のたかい映画。
上映完成後、ダン・ホワイト自殺 1985。
ほんとうにおこった事実なのだろうけどフィクションのような映画
40年前の映画とは思えない映像度がきれいにのこっている不思議な?映画