組合員活動報告
9/8 映画「MINAMATA」上映会~アイリーン・美緒子・スミスさんをお招きして~
日本が高度経済成長を遂げる中で負の側面となった四大公害病の一つ“水俣病”、その真実に迫るドキュメントの写真集「MINAMATA」を原案に制作された映画「MINAMATA」は水俣病患者の様子、その原因となったチッソ水俣工場への住民運動や訴訟について映し出されています。
1956年に発症と認定されてから判決がでたのは1973年でした。チッソの不法行為と賠償責任を確定した裁判勝訴の様子は、住民の皆さんの地道な運動の貴重な成果であったことが伝わってきました。
アイリーンさんは、水俣での住民運動と映画「MINAMATA」制作時の様子やユージン・スミス氏のお人柄、写真を通して伝えたいことなどを熱く語ってくださいました。
当時21歳だったアイリーンさんが直面した粘り強い住民運動がもたらした“勝利”の経験は、今も社会活動への原動力になっていらっしゃるそうです。
水俣病をはじめとする公害病の被害は、その地に住んでいた人たちや子孫の皆さん、関係者の皆さんだけの問題ではなく、現代社会に繋がっていることをあらためて知る機会となりました。
また総代や組合員の皆さんが多数参加してくださって、直面する社会問題について共有し深めることができた総代会記念講でした。
<参加者の声> ※一部抜粋
- 初めてのイベント参加。MINAMATAを上映していたのは知っていたが観ていなかったので良かった。昔社会の教科書に「公害病」として載っていた水俣病が新潟でも起っていたなんて知らなかった。知らなかったことを知れて、当事者のお話も聞け、とても貴重な体験だった。
- 水俣病は過去のものと思っていた。この映画を知るまで現在も継続中とは思ってもみなかった。
- 水俣の事は学校で習った程度の事しか知らず、今でも裁判が続いているとは・・フクシマ原発事故、ワクチン被害、同じ事を繰り返している。まずは知ること。国民の皆さんに知ってもらいたい。
- 以前から公害に関する事に関心があり、こちらの映画も是非一度観てみたいと思っていた。関心があったとは言え、水俣病を理解していた訳ではなく、今回映画を観て想像以上に深刻な問題だと改めて感じた。一部分を見ることも大事だけれど全体を深く見て、考える事もとても重要だと感じた。アイリーンさんの話も大変興味深く、とても分かりやすいものだったので感動した。
- アイリーンさんの強い想い、水俣や原発に反対する気持ちが続く原動力、パワーが素晴らしい。水俣病は50年を経ても終ってないのを実感した。
- 勉強になりました。水俣病患者は保証されているものと思っていました。原爆被害者と同じで線引きされ外になってしまい、保証されていない人がいることが分かりました。
- とても良い学びとなりました。アイリーンさんのお話も興味深く拝聴しました。一人ひとりが知り、考える伝えることが大切だと感じています。社会のこと、環境、政治、など・・・子ともたちとも話すようにしたいと思います。