組合員活動報告

【報告】10/16 氷上ノンホモ低温殺菌牛乳でおなじみの丹波乳業へバス de GO !!

「氷上ノンホモ低温殺菌牛乳」を生産している丹波乳業(兵庫県丹波市氷上町)の工場と牧場見学に行きました。まず工場の敷地内をくまなく回りながら、説明を伺いました。乳牛は寒さに強く暑さが苦手なため、夏の連日の猛暑は大変なストレスになります。乳量が減ったり成分に変化が出るなど、気候の変化に左右される牛乳は、繊細な飲み物なのだということを知りました。

「氷上低温殺菌牛乳」は丹波市内3軒の酪農家の生乳を使用し、新鮮な生乳を65℃30分間加熱殺菌することで、栄養素や有用菌を残すことができ、牛乳本来の美味しさを味わえます。飼料は牛舎の周りで牛のエサとなる稲を育て、非遺伝子組み換えのとうもろこしなどの穀物なども混ぜています。地元資源を循環させた取り組みは、耕作放棄地の活用と雇用にも繋がります。

現在は紙パックとなっていますが、瓶牛乳が主流だった昔は、瓶の洗浄に1日30トンもの水が必要だったそうです。瓶はリサイクルも可能でエコだと思っていましたが、重たく割れるリスクもあり、生産者にとっては扱いにくい物なのかもしれません。何事にもメリット・デメリットがあることを考えさせられました。

昼休憩に道の駅「おばあちゃんの里」に立ち寄りました。どの参加者も氷上牛乳のパックを手にしている姿がとても印象的でした。

昼食後に吉田さんの牧場へ移動すると、生後2週間足らずの子牛が出迎えてくれました。牛舎の中に入らせていただき、愛らしい子牛を撫で、間近で見る大きな乳牛に驚きました。飼育の多くは牛をつないで飼う「つなぎ飼い」ですが、こちらの牛舎では自由に歩き、自由にエサを食べています。愛情の中で元気に育てられた牛たちは、とても穏やかで人懐っこくペロペロと舐めてくれました。

牛が大好きで酪農を始めたという吉田さんは、酪農家であり丹波乳業の代表取締役でもあります。酪農家の高齢化や工場設備の老朽化・経営不振などで、廃業の危機にあった牛乳工場を事業継承し、こだわりの牛乳を作り続けています。自身の子どもに美味しい牛乳を飲ませてあげたい!地域の子どもたちの牛乳は自分が作る!という熱意を持ち、酪農家であることを誇りに思っていることが、ひとつひとつのお話からとてもよく伝わりました。

氷上牛乳の美味しさの秘訣が、今回の生産者訪問で体感できました。私たち人間と同じように乳牛たちもちゃんと感じる心があるのです。気候の変化もそうですし、愛情を注いでくれる人がいることを肌に感じ取っているのです。大切に育てられた乳牛からできた氷上牛乳をたくさんの組合員の方々にぜひ味わってもらいたいと思いました。

牛乳の生産コストは高騰し続け、日本の酪農家の多くが赤字経営に陥り、年々減少しています。今の日本経済はこのような生産者の方をないがしろにしているのではないかと感じる機会でもありました。実際、食品が並んでいるだけではその背景が見えないのは当然です。その商品に、どのような想いや成り立ちがあるのかを、自らの目と心で感じ取りにいかなければと思いました。このような機会をコープ自然派では生産者訪問や勉強会として開催しているので、私達もより多くの方に伝え共に考えていく姿勢が必要だと思いました。