組合員活動報告
【報告】10/17 自然派シネマ ちいさな上映会@からふる「トゥルーノース」 (2020年/日本、インドネシア/ 94分)
2025.2.18
困難に直面した時、私たちはどのように幸せを見出すことができるのか?
10年間かけて、脱北者元看守たちの証言を元に紡いだ「実在する場所」真実の物語だ。
1960年代の帰還事業で日本から北朝鮮に移民した、平壌で幸せに暮らすパク一家は、父の失踪後、家族全員が突如悪名高き政治犯強制収容所に送還されてしまう。過酷な生存競争の中、主人公ヨハンは次第に純粋で優しい心を失い、生きるために他者を欺く。一方、母と妹は人間性を失わず他者に対する思いやりをどんな時も忘れず生きようとする。そんなある日、愛する家族を失うことがキッカケとなり、ヨハンは絶望の淵で「人は何故生きるのか」その意味を探究し始める。やがてヨハンの戦いは他の収監者を巻き込み、収容所内で小さな革命の狼煙が上がる。
強制収容所内の恐るべき実態を描きつつ、家族愛、仲間との絆・ユーモア、死にゆく者への慈しみの心情などが表現され、ラストには、希望を見出せる内容となっている。衝撃的な内容を実写でなく、あえて優しいタッチのアニメーションにすることで、より多くの観客が自身を投影しやすい表現となった。
人はどこまで優しくなれるのか、人はどこまで残酷になれるのか。
少年は生きるために、絶望のなかで「鬼」となり、そしてまた友と家族の優しさで、「人」にもどり大きく成長した。人は変わる。良い方にも悪い方にも。
アニメや映画だからと、遠い世界のことのように見るのではなく、この世には、今もどこかで、つらく悲しい思いをしている人がいるのだと、知ることが第一歩だ。どんなに悲しくても、どんな困難な中でも、空を見上げたら空は青く、鳥は飛ぶ。小さな幸福を見つけ、小さな善行を積みながら、迷いながらでも前にすすんでいこう。