組合員活動報告

2019/12/11 ゼン・ハニーカットさん全国ツアー!in尼崎 ~アメリカを変えたママに聞く食の未来~

2020.7.17

■主催:生活協同組合連合会コープ自然派事業連合/日本の種子(たね)を守る会/ デトックス・プロジェクト・ジャパン(DPJ)

昨年末、日本の7都市で全国ツアーを行ったゼン・ハニーカットさんは、子どもたちの健康に欠かせない「食」を守るために声をあげ、同じ想いを持つお母さんたちとMoms Across Americaを立ち上げ世界中にネットワークを持ち、さまざまな問題に取り組んでいます。
ゼンさんは、自分の子どもの重いアレルギーの原因が、遺伝子組み換え(GM)食品との関連性がある事を知り、自ら動き始めました。

ゼンさんたちの活動が広がり、今アメリカでは有機食品が増えています。また除草剤成分のグリホサートが原因でガンになったと訴え、企業側が賠償金を支払う判決も出ています。水、尿、母乳などのグリホサート残留検査も行われ、問題意識が高まり、農家のグリホサート離れも起こっていますが、残念ながらGM作物に留まらずゲノム編集食品などの開発が進み、今後も日本に大量に流通される可能性があります。この現状を変えていくためのヒントを教わりました。
アメリカには全農が所有する世界最大の穀物流倉庫があり、日本にも大量に輸出されています。日本がGM穀物を容認しなければ、アメリカと世界の食料システムを変えることが出来ます。有機穀物への移行を要求する力を日本は持っています。食糧の問題は世界的な問題であるため、国を超えて一緒に取り組む必要があります。
大きなことの様に感じますが、ゼンさんたち母親が行動する事でアメリカに変化が起こっています。
ゼンさんは講演会の冒頭から「アクティビストになりましょう」と会場のみなさんに何度も呼びかけました。行動の原動力は、子どもたちを守りたいという決してあきらめない強い気持ちです。待っていてはダメ、行動に移さなければなりません。ゼンさんからいただいたメッセージを胸に、勇気を出して「アクティビスト」への一歩を踏み出しましょう。
講演会の最後にコープ自然派の行動のひとつとして2020年、組合員に向けて毛髪のグリホサート残留検査を行うことを会場の約240名のみなさんにお伝えしました。全国でこの様な行動が広がっていく事を願っています。